動画: 2009年11月アーカイブ

高千穂の夜神楽

以前から気にはなりつつも関連する記事を読むと何やら小難しく、
文章を呼んでもすぐに忘れて(早池峰とごっちゃになったりして)しまっていましたが、
実際に行ってみた結論から言うと、

これは本気でいい
絶対見に行った方がいいす。

日本人なら!とかもう関係なく、
ぜぇ~ったい見に行って損はないです!

高千穂え~、しつこいですね。。
この芸能は言わずもがな、天孫ニニギノミコト一行が降り立ったという、宮崎県は高千穂で行われます。
※ 各地域で11月中旬~2月中旬まで

神話好きからするとこんな看板でも神々しく感じてしまう程特別な場所です。(軽々しくパワースポットとか言うのはやめましょう(笑))

さて、神楽の内容については細々した説明が必要なのですが、
まずは全部すっ飛ばしてとにかくこれを御覧下さい!
夜神楽三十三番のオープニング、
御神屋始め(みこうやはじめ)




このリズム!このメロディー!
この唄!この鈴!このブレイク!


もう、なんなんでしょうね。
キャー!猿田彦~!
みたいな。

こんなカッコいい登場の仕方ってありますか?
僕は James Brown の「Live At The Apollo Vol.3」のオープニングかと思いました。

この序曲をもって猿田彦大神が神庭(こうにわ)に呼び寄せられ、
高千穂の夜神楽三十三番がスタートするのです。
ドラマチックでしょ?

[ 注意 ] ちなみに見に行きたい人は前日思いっきり寝てから行きましょう。

この時点で夕方7時位でしたが、氏神社(中畑神社)での神事執り行い、式三番の奉納、道行(御神幸)、神楽宿への舞入れを経てここに到っており、実際にはお昼過ぎから続いているのです。
しかもここから舞が翌朝、長い場合はお昼頃まで行われます。
セブンイレブンもびっくりですね。

さて、ここからは夜神楽三十三番ということで、読んで字の如く三十三演目ある訳ですが、
ビートという点で紹介したいのは上の動画に尽きます。




あ、終わってしまいましたね。

ブログの趣旨からするとそうなってしまうのですが、それでは我が国の神々に失礼ですし、
何より紹介せずにはいられない程興味深く、かつ見ごたえのあるものばかりです。
全部紹介すると朝になってしまうので、印象に残った演目をピックアップしてご覧頂こうと思います。

太伊殿



神庭(こうにわ)を鎮め、神の降臨を期待する舞だそうです。
リズムは同じですが、唄が違いますね。
とても楽しそう。
登場する神は、

久久之遅命(くくのちのみこと)
迦具土之命(かぐつちのみこと)
金山彦命(かなやまひこのみこと)
水波売命(みずはめのみこと)

の四柱

岩潜



岩間を潜る激流を表す舞。
ここでは四人がそれぞれ刀の先を持ってでやってますが、
三人、二人と減っていき、最後は一人で舞います。
地区によっては真剣を使うこともあるそうです。
舞っているのは、

武甕槌大神(たけみかつちのかみ)
天目一筒神(あまめひとつのかみ)
手置帆負神(たおきほおいのかみ)
天穂日命(あめのほひのみこ)

の四柱

八鉢



これは面白かった!
少彦名命(すくなひこなのみこと)が唐の国から珍しい薬草を携えて帰る際、
うれしさのあまり船縁を叩いて舞った様子を表しているとか。
嬉しいのは分かるけど、ハッチャケ過ぎでしょ(笑)
無理な姿勢から太鼓に上がろうとする所作に思わず笑ってしまいました。

ブラジルの格闘技、カポエラでこれとまったく同じポーズをとって試合を始めたりしますが、
恐らく関連性はないでしょう。

御神体



国生みで有名な伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)が、
これまたやり過ぎます(笑)
酒を飲んだ勢いで。。

動画を見れば大体この後は想像つくと思いますが、
今も昔もやることはあまり変わってないですね。

興が乗った伊奘諾は見物人の中に押し入り女性を見つけては抱きつきます。
それを見た伊奘冉が嫉妬して激怒。
このやりとりに客席は大いに沸きます。

皆が眠気と格闘する深夜3時頃に行われるため、
「目覚まし神楽」とも呼ばれているようです。

戸取



そして完全に日も昇った朝8時頃、最大の見せ場である天の岩戸開きが行われます。
手力雄神(たぢからおのかみ)が岩を持ち上げる~!
ってとこでデジカメの電池が切れてしまいましたが、これでもまだ神楽は終わりません。

次の予定があった為ここまでしか見れなかったのですが、
この調子だとお昼頃まで続いたのだと思います。
神々すげ~!

高千穂の夜神楽 だご汁それにしてもこの日の高千穂は本当に寒かった。。
調子に乗って着物で見に行っていたのですが、寒さに何度くじけそうになったことか。

隣で見てらした方に貸して頂いた毛布とこの「猪汁」の旨さはきっと一生忘れないと思います。




さてさて、久し振りに長い記事になってしまいましたが、
初めて見に行った小僧が1ページで語りつくせる程この芸能は単純ではありません。
何度も何度も高千穂を訪れて少しでも神々の宴の意味を理解していきたいと感じました。

最後になりましたが、新参者を温かく受け入れてくれた三田井地区保存会の方々、
お話を聞かせて頂いた中畑神社の佐藤さん。
どうもありがとうございました。
またお邪魔させて下さいね。

高千穂町観光協会
http://www.takachiho-kanko.jp/

参考文献:「祈りと伝承の里 高千穂の夜神楽」

大学時代の友人小池君の高校時代の友人で、
音頭バンド「カラカラ」で一緒になったユミさんの大学時代の友人。

とかいうと訳分かんないですけど、
要は共通の知人の知人ということで繋がった歌代圭介さんのお招きで、
埼玉は飯能市の飯能まつりへ行ってきました。

この方の祭好きは筋金入りで、立ち上がったばかりの早稲田チンドン研究会において、

「僕は祭の為に生きてるんだけど、みんなは何の為に生きてるの?」


と、究極的かつ根源的なの質問を投げかけ、
皆を沈黙させてしまったという逸話を残しています。

飯能まつり中央が歌代さん。

今回は中途半端な僕の知識では申し訳ないので、本気で地元飯能の祭りを愛す歌代先生による説明を引用させて頂きます。

※携帯メールでのやり取りを転載させて頂きました。このテキスト数は尋常じゃない。。











[ いつから始まった祭事か ]


飯能の市街地の祭りは、もとをただせば江戸時代に鎮守の神社の祭礼として、
獅子舞(関東に多い三頭の獅子舞)が奉納されるようになったのが始まり。
明治、大正期に各町が山車や屋台を建造し囃子も演じられるようになりました。
今から約40年前、全市をあげての「飯能まつり」という形になり、
飯能市に伝わるさまざまな伝統芸能が演じられるようになりました。

[ 演目について ]



お囃子の演目だったら流派や町によっても違うけど、
大体共通している曲目は「屋台」「仁馬」「四丁目」「鎌倉」「昇殿」「神田丸」等。
踊りは特別なストーリーがあるわけではないですが、
ヒョットコ等の馬鹿面や岡目、天狐、外道、恵美寿や大黒等いろいろあります。

[ お囃子の流派について ]



流派は二つ。神田大橋流と小田原囃子若狭流。
大橋流は江戸時代に隣の入間市から、若狭流は明治初期に川越から伝わりました。
どちらも埼玉・東京に多い、江戸囃子の系統の囃子で、そういう意味では重松流とは同系統だと思います。個人的な感覚だと、大橋流と重松流は似ている点があると思ってます。

[ 底抜け屋台とは ]

現在飯能にあるのは古いものでも昭和になってから造ったものですが、
江戸時代の祭礼絵巻(神田祭りなど)に描かれたものとほとんど同じ形式で残っています。
特徴は床がなく歩きながら演奏すること。
屋根の部分に「朝顔」と呼ばれる市松模様の飾りがついていること等。
底抜け屋台の囃子は、山車の囃子とは違います。
祇園囃子と呼ばれるもので、飯能や入間、東京多摩地区にある囃子です。
飯能だけの特徴としては、昔飯能には花街があり芸者がたくさんいた関係で端唄(っていうのかな? お座敷の唄)のような曲目も取り入れられてます。

[ 太鼓神輿について ]



そんなに昔からやってるものではないと思うけど、
今では飯能まつりのメインイベントの一つになってます。

[ 開催時期について ]


飯能で一年の内で大きな祭りは先日の飯能まつりが一番ですが、
七月中旬に行う天王様(八坂神社)の祭礼もわりと盛大です。
このお祭りでは8台の底抜け屋台が二日間にわたって曳き回されます。
その他、各神社がそれぞれお祭りをやってます。

引用ここまで --------

なんと内容の濃い!!


ちなみに重松流というのは「ところざわまつり」等で演奏されるお囃子のこと。
川越まつりもそうですが、屋台の上で踊るところなんか非常によく似ているなと思い、
関連性を質問してみました。
演目の「外道」ってのは気になりますね、僕なんかは70年代のロックバンドを思い浮かべてしまいますが。
あと底抜け屋台は前日のみ行われたらしく、見れなかったのが残念。
先生の説明を読むとこれを見ずして飯能まつりは語れない。。
めちゃくちゃ面白そう。

正直なところ前日がライブでヘトヘトに疲れ、
十分に調べられないまま行ってしまったことを後悔しております。
次の機会には是非とも底抜け屋台目掛けて気合入れて取材させて頂こうと思います。

本当に歌代さん、どうもありがとうございました。


飯能まつり連合会

http://f29.aaa.livedoor.jp/~hanno/


僕らももっと露出していかないとね~っという事で、
ご近所高円寺で行われた
高円寺フェスというイベントに参加してきました。

あいにく踊りの瀧田君が仕事で出演できないということで、
代理で瀧田君のお母様である石川千絵香先生に出演を依頼。

東京での正式なイベント出演はこれが始めてです。

いつもの様に八木節・豊年踊り・東京音頭と演奏しましたが、
さすがは本場?
千絵香先生の巻き込み大作戦も奏して、
東京音頭はかなりのお客様に一緒に踊って頂くことができました。



たまたま高円寺でお仕事中だった「チンドン!あづまや」の方々にもご参加頂いて、
何やら異様な雰囲気ですね(笑)

今回の八木節は桐生の丹羽さんのご指摘で、
唄い出しと終わり部分の歌詞を追加しました。




石川流の先生方並びにタッ君もご協力どうもありがとうございました。

ではでは今後とも菅田米穀店芸能部をよろしくお願い致します。

追伸

この時バイオリニストの有花さんお声掛けをして頂きました。
今後参加が決定すれば胡弓担当って事になりますね。
魚津のせり込み蝶六を始め富山の民謡には欠かせませんし、
長い付き合いになればと思います。


高円寺フェス
http://koenjifes.jp/

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