盆踊りの最近のブログ記事

白鳥おどりの興奮冷めやらぬ翌日、
我々は美濃白鳥駅を後に長良川鉄道で郡上八幡へと向かいます。

長良川鉄道電車はその名の通り長良川沿いに走ってゆくのですが、この車窓から見える景色の美しいこと美しいこと。。

この辺りは白山信仰が強い所らしいのですが、こんな山々に囲まれていたら誰だって畏敬の念を感じないでは居られないでしょう。
是非一度ご乗車下さい。
この電車は裏切りません!



少し熱くなってしまいましたが、
綺麗な景色にうっとりしているとあっという間に郡上八幡駅に到着です。

昨日からの安定しない天候にそわそわしながらも、出かけずには居られない。
そんな魅力をこの町は持っています。
例えば、


吉田川飛び込みで有名な
吉田川










宗祇水その名も高い
宗祇水











安養寺とにかくでかい!
安養寺










郡上八幡城郡上の誇り
郡上八幡城








これほど観光地として恵まれた町があるでしょうか?
これに加え、鍾乳洞まであるんすよこの町は!!

なんたる。。

郡上おどりそして、忘れちゃいけません。
極めつけが今回の目的
郡上踊りです。

雨が降ろうが警報が出ない限りは決行するという男らしさ!

開催を前に銅像前で一枚。




今回の会場となる本町は、雨にも関わらずすでに大変な人だかりです。

子供達による演奏(これもめちゃくちゃ上手い)の後、
いよいよ本場のベテランの方々による演奏が始まりました。

まずはこの曲
かわさき




ここで太鼓を叩いてらっしゃるのが、
武藤徳幸さんです。
この日もずうずうしく、この方と名刺交換をさせて頂きました。
僕はぶっちゃけ結構お世辞も言うのですが、この太鼓の演奏は掛け値なしに最高!
音色、タイミング、完璧です!

スッテンスッテンスッテンテン、
スッテンスッドンスッドンドン


言ってしまえばこの繰り返しですが、
武藤さんが叩くとなんでこんなにカッコイイでしょうね?

そしてこのリズムはまさにビートと呼ぶにふさわしい汎用性を持っています。
実際、郡上踊りの中でも何度も出てきますし、白鳥踊りにすら使われています。

次は三百踊
昨日は見てるからと頑なに踊る事を拒んでいた小池君ですが、
周りのあまりの勢いにこの通り。



太鼓のリズムとメロディー楽器の小節感の違いが、
気持ちいいグルーヴを生み出しているのがお分かりになると思います。

リズムがテンポによって表情を変える事を分りやすく教えてくれるのが、
春駒



よく聴くと入りの部分を除いてリズムは同じです。
それにしても武藤さんのこの切れのある叩きっぷり!

七両三分の春駒、春駒~!
いや~、ほんとアガります(テンション)。
覚せい剤に手を出す人はその前に郡上に行けばいいのにね。

他にも紹介したい動画はありますが、
まだ許可が取れていないので一旦ここまで。

郡上踊り。太鼓の武藤さんと白鳥に引き続き、くたくたになるまで踊った郡上踊り。

最後は憧れの武藤さんと記念撮影。

幸せだな~。







「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」

何よりかわさきの歌詞が何より染みる道行きとなりました。

興味のある方は是非白鳥・郡上八幡へ
生きた盆踊りを感じに行ってみて下さい。

郡上踊り
https://www.gujohachiman.com/kanko/gujo_odori_j.htm

毎年夏は面白い芸能がある場所へ遠出しよう!

と、学生時代の友人小池くんとは決めているのですが、
昨年のねぶたに続き今年は岐阜県の郡上市に行って参りました。

郡上市ではお盆を含む7月下旬から9月初旬にかけて、日本三大盆踊りの一つ
郡上踊り
そして白鳥(しろとり)おどりが行われるのです。

岐阜バス乗り場白鳥おどりが行われる白鳥へは、岐阜駅バス停14番乗り場から出ているいる高速バスに乗るのがお得です。

岐阜駅も初めてなので
ちょっと記念撮影







バスに乗り込み車内から窓の外に広がる美濃の山々を眺めていると、
あ~日本ってめちゃくちゃ自然に囲まれてんじゃん。
斉藤道三もこの景色みたんだなきっと。
とか勝手に妄想は膨らみもう国盗り物語気分!

そうこうしてる間に憧れの本場白鳥に到着です。

白鳥おどり銅像最寄駅である美濃白鳥駅前には白鳥おどりの銅像がありました。

現地の学生さんなんかはこの銅像前で待ち合わせたりするのでしょうか?
羨ましいな~。

この日はネットで調べた
民宿かんしろう
という宿にチェックイン。

この宿の女将さんがいい人で、
白鳥おどりはアップテンポだから沢山食べてないとバテるよと美味しい料理を沢山頂きました。

開始時間の20時前。
天候の不安も抱えながら白鳥の町を少し散歩していると、
町の至る所にこの物体が!

白鳥の切子堤燈というにはあまりにも特殊な形で、なんだか宇宙船のよう。

これは切子(きりこ)と呼ばれる盆燈籠(ぼんとうろう)の一種で魔除けの意味があるそうです。

確かにそう言われれば悪いものを寄せ付けなさそうですね。

白鳥ではあまりにも一般的過ぎるようで、町の人に尋ねたところ

「これ白鳥だけか?」

と逆にびっくりされてしまいました。





時間は20時となり、町の人が少しづつ集まってきたところで400年の歴史を持つ白鳥おどりの始まりです。

まずはこの曲、源助さん
歌詞も泣かせる本当に大好きな曲です。



ホントに驚いたんですけど、
クオリティーがCDとまったく変わらない!
これには山下達郎さんもびっくりなのではないでしょうか(笑)

ちなみに動画中踊ってらっしゃるねじり鉢巻の方が
曽我忠雄さん

この日名刺交換をさせて頂いたのですが、後で調べてびっくり。
先日購入した「現地保存会による 岐阜・奥美濃 白鳥おどり」
というCDの中で太鼓を叩いてらっしゃる方ではないですか!

いやいや、これは畏れ多い。
僕のような若造にお付き合い頂きありがとうございました。

さてお次はシッチョイ



威勢がいいですね、町の方々も乗ってきました。
あ、きょろきょろしながら下手な踊りを晒しているのは僕です。
あぁ情けない。。

次は(ヤッサカ)



この曲ちょっとリズムが変ですよね。
あ~りゃ~のところで裏返ったような裏返ってないような。
Edu Lobo(エドゥ・ロボ)「Zanzibar」
オリジナル・ラヴ「ホモ・エレクトス」ような手法が民謡にもあるとは。。
元は労作歌らしいですが案外こういう感覚って日本人も昔から持ってたのかな?

白鳥おどりは全部で8曲あり、
他に

神代(ドッコイサ)
老坂(オイサカ)
猫の子(ネコノコ)
世栄(ヨサカエ)
さのさ


がありますがあまりいい動画が撮れておらず、
残念ながら紹介出来ません。
世栄なんて凄かったのにな~。。

白鳥おどり保存会の方々とこの日は保存会の方々と記念撮影もさせて頂きました。

向かって左が曽我さん。
あとのお二方はお名前をお聞きするタイミングを逃してしまいました。

それにしても俺ひどい顔。。
人間舞い上がるとこういう顔するんですね(笑)



さてさて今回は踊ることに精一杯で太鼓を見ている暇がありませんでしたが、
白鳥おどりのリズムは郡上踊りと共通する点が多く使われている太鼓も同じでした。
これは元々唄と踊りがあり、後から三味線等の楽器を付けたということに由来するのでしょうが、それにしても興味深く楽しいリズムです。

あと今回現地に行って強く感じたのは踊っている方の下駄の音
何より一つのリズム楽器として機能していたという事。

「今日は下駄がもつかな?」

と現地の人が心配していたのも頷けるほど、
皆さん下駄の音を響かせて踊ってらっしゃいました。

今年もまだまだやってます。
現地へ行かれる時は何を忘れても下駄だけはお忘れなく

白鳥おどり日程表
https://shirotori.gujo.to/html/odori.htm

白鳥踊りの歴史
https://www.bonodori.net/zenkoku/shirotori/shirotori_rekishi.html

岐阜新聞 Web
https://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20090719/200907190848_8355.shtml


うう、痛ぇぇ!

手
菅田米穀店芸能部で踊りを踊ってくれている瀧田美成君の誘いで、表参道にある青山善光寺(長野ではありません)で盆踊りの太鼓を叩かせてもらいました。

まぁ、それでこうなったと。。

ある程度予想してテーピングでぐるぐる巻きにして臨みましたが、それでも皮がむけてしまうくらい重労働なんですね。


当日会場に着くと、瀧田くんのお母さんにお姉さん。
皆さん小さな時から太鼓を叩き、踊ってこれれた方々です。
そしてすでに周りは人だかり。。
僕は正直かな~り緊張してましたが、瀧田家はお構いなし!

ほらお母様!



お姉さま、そして瀧田くん!



おぉぉぉ、気がつけばお孫さんまで!!
どうなっとんじゃこの家族は!?

ちなみにお姉様は妊娠中ですよ!

こりゃ、頑張らんといかん。
ドラムのスティック四本分くらいのバチを手に取り、
僕も下手くそなりに見よう見まねで叩きます。

おや?これは、、


面白い!


恥を承知で醜態をさらしつつ叩いていると、少しづつ体がなじんでくるのが分りました。
なるほど。

これは手で叩くのではなく、体で叩くんですね。


上の動画を見ていただけるとお分かりでしょうが、
皆さんオーバーなくらい体を動かしてらっしゃいます。
フレーズで覚えるというよりは体の動きで覚えてるといった感じ。

このお三方は踊りの専門家でもあるので、体の動きを表現させたらピカイチですね。
どんなに真似てもこれほど切れのある動きは僕にはできませんでした。

さて、この前日には新井の盆踊りを見に行き
太鼓と鉦が合っていないことが気になって仕方なかったわけですが、
実際やってみると自分的には合っている気がします。
途中故障したりもありましたが、モニターの返しも特に問題ありません。

じゃあ、何が問題なんだろう?

もうこれはほぼ間違いなくテープもしくはCDのせいだと言っていいと思います。
唄や演奏を一部だけ録音に任せちゃうからズレるんです。

どんなに正確に叩いたって人間は人間です。
多少は遅れたり早くなったりします。
それ自体は悪いことではないし、人間味があっていいじゃないですか。
でもそれを吸収できる柔軟性が録音にはないんです。

全部生演奏(楽団)であれば太鼓がズレてたりしたら唄の人は注意しますよね。
お前ズレてるから唄いにくい、直せと。
でも録音は注意しないんです。

これは大いなる悪循環だと思います。
太鼓はズレても誰も何も言わない、唄は待ってくれない。

ここを改革したら東京の盆踊りは劇的に変化すると思います。

それこそ世界が羨むキャピタル東京になりますよ。

さて、話は最後に青山の善光寺に戻ります。

瀧田君曰く、善光寺の盆踊りは通にはたまらない選曲なのだそうです。
みんなが踊れる曲もあれば常連さんの踊り心(?)をくすぐるマニアックな曲もあり。
非常に理想的なバランスだとの事。
日の当たらない真の和物DJといったところでしょうか。

その辺りの良さを残しつつ、どう生演奏にシフトしていくか?
これが今後の東京における盆踊りの命運をかけている気がしてなりません。

では最後にこの日の東京音頭をどうぞ。




青山善光寺
https://www.minato-ala.net/details/guide2/j/0212.html


追伸

青山善光寺盆踊り打ち上げ折角撮影したのに皆さんの記念撮影をUPするの忘れてました。

2日連続で叩かせていただいた後の打ち上げでの写真です。

また来年も出来たらいいな。
お母様ご馳走様でした~!





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