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ブラジルはサンパウロでこのブログ企画の構想を練っていた頃、ほぼやみくもにネットで日本の伝統芸能を検索していてまず最初に僕の心を掴んだのが神楽でした。

その時観たのは石見神楽
の映像でしたが、江戸にも里神楽と呼ばれるものがあります。
里神楽という名称はもともと宮中の御神楽と区別するために用いられ、石見神楽もその中に含まれますが、狭義には江戸里神楽を指すようです。

江戸里神楽にも大きく分けて江戸流相模流の二つの流派があるのですが(ややこしいですね)、今回取材させて頂いたのは相模流の代表的団体の一つである萩原正義社中(板橋区)の里神楽です。

五代目萩原正義どちらの流派も埼玉県北葛飾郡鷲宮町の鷲宮神社(わしみやじんじゃ)に伝わる土師一流催馬楽神楽(はじいちりゅうさいばらかぐら)より端を発しているようで、演目等共通する部分が多いですが、能の影響から摺り足の多い江戸流に比べ相模流は派手な見せ所が多い点が特徴だそうです。

また七福神等相模流でしか演じていない演目もあります。

写真は今回(いつもそうですが)何のアポもなく、楽屋に失礼したにも関わらず快く迎え入れていただいた五代目萩原さん



さて、実際に見た感想ですが、里神楽というのは基本的に黙劇(会話を用いない劇)なのでその分表現がオーバーで、登場人物達の関係はなんとなく分かったのですが、内容に関してはある程度予備知識が必要でした。

動画は八幡山(やわたやま)と呼ばれる演目の一部で、神功皇后(じんぐうこうごう)三韓征伐の出征をするにあたって、武内宿禰(たけのうちのすくね)から弓を受け取り
弓の舞を舞う場面だそうです。



石見神楽でも演じられる有名な演目のようですが、韓国での公演ではさすがに演じることはできず困ってしまったそうです。
日本の伝統芸能が歴史とは切っても切れない関係であること、伝統があるだけに芸能だからと簡単に割り切れないことを象徴しているようで非常に興味深いお話でした。

それにしてもこの笛と太鼓の演奏独特ですよね。
渡辺貞夫さんのバンドでドラムを叩いていた原田寛治さんも一時萩原社中に所属していたことがあるそうで、プロのドラマーが目をつけるのも無理はないと思います。

相模流萩原社中相模流萩原社中








取材を快く引き受けて頂いた萩原正義社中の皆さんどうもありがとうございました。

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