寺内タケシとブルージーンズ ~偉大なる先駆者~

エレキ という言葉がまだ新鮮に響いていた時代。
若き日のエレキ小僧達に熱狂的に迎えられた男。
言わずと知れたエレキの神様。

寺内タケシさん

僕のような無知な若輩者は語るのも憚れるほど偉大な人物であります。

が、先日偶然氏のコンサートを見に行く機会を得、
この際僕の考えを書いておくのもよいかと思い立ちました。

寺内さんに思い入れの強い方(全国各地にに寺内組と呼ばれる後援会が存在します)には失礼を承知で書かせて頂くのですが、僕自身寺内さんを始めエレキと呼ばれる音楽はどちらかと言うと苦手な部類に入ります。

これはきっと僕がドラムという楽器をたまたま演奏する事になったからだと確信しているのですが、
読んで字のごとく エレキ な訳で、取りも直さずエレキのための音楽だからです。

ワイプアウト、パイプライン、ブラックサンドビーチ、、
僕自身も頼まれて何度か叩いた事がありますが、
どれがどれだったか分らなくなる程ドラマーの役割は同じです。

ツツタタツツタ、ツツタタツツタ

です。

そんな事からあまり真剣に聞くこともなくこれまで生きて来たのですが、
日本的ビートの探求などと仰々しいタイトルでブログを始めてみると、
寺内さんの残した業績がいかに物凄い事かが身に染みて分ります。

彼は偉大なエレキギター奏者であると同時に、偉大な教育者であり、
また、日本音楽の偉大な推進者でもあります。


エレキ=西洋かぶれという図式はこの人には当てはまりません。
日本の民謡をエレキで表現し、はては「日本民謡大百科」なる10枚組のレコードまで作り上げてしまうなどという荒業は本気でなくては成し得ません。

本気で日本の民謡を想い、本気で日本音楽の行く末を考えたたればこそ成し遂げられた偉業だと敬意を表します。

そしてこれは僕がドラムでやりたいことの全てです。

少し飛躍して言い換えれば寺内さんにドラムという楽器を選ばせなかった事は、
戦後の日本音楽にとって一つの大きな損失であったのかもしれません。

日本のリズムは全て ツツタタツツタ で済ませられるような簡単なものではありません。
今年生誕70周年(古希)を迎えられるという寺内さんの「津軽じょんがら節」をコンサート会場で聴きながら、偉大な先駆者の後を追いかけて行く決意を新たにするのでした。


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