白鳥おどり ~下駄のタップダンス~

毎年夏は面白い芸能がある場所へ遠出しよう!

と、学生時代の友人小池くんとは決めているのですが、
昨年のねぶたに続き今年は岐阜県の郡上市に行って参りました。

郡上市ではお盆を含む7月下旬から9月初旬にかけて、日本三大盆踊りの一つ
郡上踊り
そして白鳥(しろとり)おどりが行われるのです。

岐阜バス乗り場白鳥おどりが行われる白鳥へは、岐阜駅バス停14番乗り場から出ているいる高速バスに乗るのがお得です。

岐阜駅も初めてなので
ちょっと記念撮影







バスに乗り込み車内から窓の外に広がる美濃の山々を眺めていると、
あ~日本ってめちゃくちゃ自然に囲まれてんじゃん。
斉藤道三もこの景色みたんだなきっと。
とか勝手に妄想は膨らみもう国盗り物語気分!

そうこうしてる間に憧れの本場白鳥に到着です。

白鳥おどり銅像最寄駅である美濃白鳥駅前には白鳥おどりの銅像がありました。

現地の学生さんなんかはこの銅像前で待ち合わせたりするのでしょうか?
羨ましいな~。

この日はネットで調べた
民宿かんしろう
という宿にチェックイン。

この宿の女将さんがいい人で、
白鳥おどりはアップテンポだから沢山食べてないとバテるよと美味しい料理を沢山頂きました。

開始時間の20時前。
天候の不安も抱えながら白鳥の町を少し散歩していると、
町の至る所にこの物体が!

白鳥の切子堤燈というにはあまりにも特殊な形で、なんだか宇宙船のよう。

これは切子(きりこ)と呼ばれる盆燈籠(ぼんとうろう)の一種で魔除けの意味があるそうです。

確かにそう言われれば悪いものを寄せ付けなさそうですね。

白鳥ではあまりにも一般的過ぎるようで、町の人に尋ねたところ

「これ白鳥だけか?」

と逆にびっくりされてしまいました。





時間は20時となり、町の人が少しづつ集まってきたところで400年の歴史を持つ白鳥おどりの始まりです。

まずはこの曲、源助さん
歌詞も泣かせる本当に大好きな曲です。



ホントに驚いたんですけど、
クオリティーがCDとまったく変わらない!
これには山下達郎さんもびっくりなのではないでしょうか(笑)

ちなみに動画中踊ってらっしゃるねじり鉢巻の方が
曽我忠雄さん

この日名刺交換をさせて頂いたのですが、後で調べてびっくり。
先日購入した「現地保存会による 岐阜・奥美濃 白鳥おどり」
というCDの中で太鼓を叩いてらっしゃる方ではないですか!

いやいや、これは畏れ多い。
僕のような若造にお付き合い頂きありがとうございました。

さてお次はシッチョイ



威勢がいいですね、町の方々も乗ってきました。
あ、きょろきょろしながら下手な踊りを晒しているのは僕です。
あぁ情けない。。

次は(ヤッサカ)



この曲ちょっとリズムが変ですよね。
あ~りゃ~のところで裏返ったような裏返ってないような。
Edu Lobo(エドゥ・ロボ)「Zanzibar」
オリジナル・ラヴ「ホモ・エレクトス」ような手法が民謡にもあるとは。。
元は労作歌らしいですが案外こういう感覚って日本人も昔から持ってたのかな?

白鳥おどりは全部で8曲あり、
他に

神代(ドッコイサ)
老坂(オイサカ)
猫の子(ネコノコ)
世栄(ヨサカエ)
さのさ


がありますがあまりいい動画が撮れておらず、
残念ながら紹介出来ません。
世栄なんて凄かったのにな~。。

白鳥おどり保存会の方々とこの日は保存会の方々と記念撮影もさせて頂きました。

向かって左が曽我さん。
あとのお二方はお名前をお聞きするタイミングを逃してしまいました。

それにしても俺ひどい顔。。
人間舞い上がるとこういう顔するんですね(笑)



さてさて今回は踊ることに精一杯で太鼓を見ている暇がありませんでしたが、
白鳥おどりのリズムは郡上踊りと共通する点が多く使われている太鼓も同じでした。
これは元々唄と踊りがあり、後から三味線等の楽器を付けたということに由来するのでしょうが、それにしても興味深く楽しいリズムです。

あと今回現地に行って強く感じたのは踊っている方の下駄の音
何より一つのリズム楽器として機能していたという事。

「今日は下駄がもつかな?」

と現地の人が心配していたのも頷けるほど、
皆さん下駄の音を響かせて踊ってらっしゃいました。

今年もまだまだやってます。
現地へ行かれる時は何を忘れても下駄だけはお忘れなく

白鳥おどり日程表
http://shirotori.gujo.to/html/odori.htm

白鳥踊りの歴史
http://www.bonodori.net/zenkoku/shirotori/shirotori_rekishi.html

岐阜新聞 Web
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20090719/200907190848_8355.shtml


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コメント(4)

こんばんは。
白鳥へ行かれましたか。
自分も大好きで、ここのところ毎年1回か2回、長野から通っています。
自分は来週の徹夜踊りに行く予定です。

「世栄」と「神代」が好きです。「世栄」のテンポがあまりに速くなって、下駄の鼻緒が切れたことがあります。はまりますね!

線翔さん


>「世栄」と「神代」が好きです。「世栄」のテンポがあまりに速くなって、下駄の鼻緒が切れたことがあります。はまりますね!


分ります、分ります。
どんどん速くなっていって、
最後の方は全然てついて行けなかったです(笑)


「世栄」はキラーチューンらしく、
出だしのフレーズが始まると若い人を中心に皆興奮状態でしたね。
あの曲こそ下駄のタップダンスの真骨頂って感じで、
動画を撮っておきたかったのですが踊る事に必死でそれどころじゃなかったです。


ほんと白鳥踊りはいい。
また来年もどこかで行きたいなと思ってます。
てか、一緒に行きますか?

「世栄」は、ついていくのが大変ですね。そして大人気です。

「お梅寅三口説」がよく歌われるのですが、あれだけ楽しそうな踊りの割に、よく聞くと「可愛いお梅の首切り落とし…」「南無阿弥陀仏」などという切ない歌詞も出てきます。

来年も行かれますか?自分もきっと行きます。ご一緒できたらいいですね~!

線翔さん


>「お梅寅三口説」がよく歌われるのですが、あれだけ楽しそうな踊りの割に、よく聞くと「可愛いお梅の首切り落とし…」「南無阿弥陀仏」などという切ない歌詞も出てきます。


そうなんですね。
CDの歌詞とは違うなとは思っていたのですが。
民謡は奥が深いですね。


>来年も行かれますか?自分もきっと行きます。ご一緒できたらいいですね~!


来年も行く予定ですよ。
日が近くなったらご連絡致します。
楽しみです☆

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